こんにちは、映像部の塩島です。
雨が上がり、ようやく晴れ間の見えたある日のこと…。
何かに誘われるように湖畔に散歩に行くと、幼い子供が奇妙なものを拾ってきました。
鋭く尖り、地球外生命体を彷彿とさせる有機的なフォルム。
その漆黒の物体を目にした瞬間おもわず「捨てろ!」と叫んでしまいそうになりました。
しかしよくよく見てみると何やら植物のようでもあり、しかも大量に落ちているではありませんか!
地元の方はご存知、その正体は「ヒシ」という水草の実が乾燥したものだそうです。
夏が近づくと湖面に大量発生するあれですね。
その怪しげな形状に惹かれるところもあり、
注意深く湖畔を探してみると、ときどきトゲが4本ある大きめの実も落ちています。
トゲが4本あるものは「オニビシ」と言われる種類で、
その昔、忍者が追手の追撃をかわすために撒いた「まきびし」として使われたそうです。
地面に置くと必ず1本のトゲが上を向くようになっています。なるほど…これは草鞋で踏んだらかなり痛そうです。
追手に追われてお困りのあなたも、湖畔で「まきびし」を探してみてはいかがでしょうか!
3Dスキャンしてみました。
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